≪認定NPO法人 WE21ジャパン≫・・・WE21ジャパン・グループの中間支援組織
世界では食料、水、鉱物、エネルギーなど資源の奪い合いから、たくさんの国や地域で紛争や内戦が起きています。
また生態系の破壊、貧困、弾圧などによって苦しむ世界の人びとは増え続けています。
これらの問題の背景には、資源を大量に生産・消費する使い捨ての文化に慣れてしまった、先進国で暮らす私たちの考え方やライフスタイルも原因の一つです。
WE21ジャパンでは、世界で起きている環境破壊・貧困の解決にむけて、気づき、考え、行動していく市民をひろげる活動に取り組んでいます。
物品寄付とボランティア参加で運営する「WEショップ」を拠点にしてリユース・リサイクルを進めながら、アジアを中心とした世界約30カ国の人びととの民際協力を行っています。またこれらの活動から見えてきた、環境・貧困・人権などさまざまな問題について伝え、学ぶ共育(ともいく)、解決にむけた調査や働きかけを行う政策提言を行なっています。
神奈川県全域で37のNPOが連携し、これらの活動を進めています。
≪認定NPO法人 WE21ジャパン・伊勢原≫
伊勢原では、2002年6月23日に愛甲石田駅北口から徒歩3分246号線沿いに「WEショップ・いせはら」がオープン。その後、2009年5月に愛甲石田駅南側に移転しました。
家庭の中で眠っている『もったいないもの』をご寄付いただき、必要な人に使っていただき、その代金の一部を世界の貧困な地域で活動しているNGO団体の活動資金として、また3.11大震災の被災地の自立を助ける活動資金として、寄付しています。
ショップには、毎日たくさんのご寄付があり、ものがあふれていることを実感します。一見、豊かで便利、快適な生活の裏側を考えると世界中に貧困があり、人権無視の悲惨な状況があり、それが私たちの生活とも密接な関係があることを「WE講座」を通して学んでいます。これらを地域の方々へ発信する場所にしたいと思っています。
世界の方々と顔と顔が見える関係を築き、ささやかな日常活動が平和な社会を築くための一助になれればと考えて、活動を続けています。
2019年3月22日、当法人は「神奈川県指定NPO法人」を取得、続いて2020年1月23日付で「伊勢原市指定NPO法人」の通知を受け、さらに2020年2月13日「認定NPO法人」の認定を受けました。これにより、当法人に対していただいた寄附金額は寄附者に対する税法上の優遇措置が受けられるようになり、寄附金額の50%が税額から控除されることとなりました。今後もいっそう地域社会のため、資源の有効活用のため、そして世界の格差を少なくし人権を守るための活動に力を注いでいきます。
支援国 | 支援プロジェクト名 | プロジェクト実施NGO | 金額 |
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カンボジア | 内戦によるカンボジアの難民キャンプの子どもたちとお母さんたちに対する支援活動、布チョッキンを含む | 幼い難民を考える会(CYR) | 136,770円 |
イラク・シリア・日本(福島県) | イラク小児がん支援、イラクに逃れてきたシリア難民の妊産婦や女性たちの支援活動、及びチョコ募金 | 日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET) | 112,200円 |
アフガニスタン | アフガニスタンにおける地域教育/識字アクション!と平和教育、及びみらい貯金による寄附金 | YVO(Your Voice Organization) | 42,500円 |
アフガニスタン | 暴力が身近にある環境に対抗して、自主的な平和や非暴力の取組を支援している。 | 平和村ユナイテッド | 60,000円 |
タンザニア・セネガル
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タンザニアでは市場での街頭キャンペーン、セネガルではラジオ放送、学校での啓発授業、コーディネーターンの意識向上などを実施。 | FGM廃絶を支援する女たちの会(WAAF) | 40,000円 |
支援国 | 支援プロジェクト名 | プロジェクト実施NGO | 金額 |
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カンボジア | 内戦によるカンボジアの難民キャンプの子どもたちとお母さんたちに対する支援活動、布チョッキンを含む | 幼い難民を考える会(CYR) | 153,000円 |
イラク・シリア・日本(福島県) | イラク小児がん支援、イラクに逃れてきたシリア難民の妊産婦や女性たちの支援活動、及びチョコ募金 | 日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET) | 120,100円 |
アフガニスタン | アフガニスタンにおける地域教育/識字アクション!と平和教育、及びみらい貯金による寄附金 | YVO(Your Voice Organization) | 35,481円 |
2020年度 支援先一覧
支援国 | 支援プロジェクト名 | プロジェクト実施NGO | 金額 |
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日本(福島県) | 東日本大震災復興支援、コットンプロジェクトのために | NPO法人ザ・ピープル | 49,224円 |
イラク・シリア・日本(福島県) | イラク小児がん支援、イラクに逃れてきたシリア難民の妊産婦や女性たちの支援活動、及びチョコ募金 | 日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET) | 24,150円 |
エチオピア・シエラレオネ | アフリカの少女たちの健康と人権を守るため、女性性器切除という悪習を廃絶するための活動 | FGM廃絶を支援する女たちの会(WAAF) | 20,000円 |
アフガニスタン | アフガニスタンにおける地域教育/識字アクション!と平和教育、及びみらい貯金による寄附金 | 日本ボランティアセンター(JVC) | 20,450円 |
カンボジア | 内戦によるカンボジアの難民キャンプの子どもたちとお母さんたちに対する支援活動、布チョッキンを含む | 幼い難民を考える会(CYR) | 42,000円 |
2019年度 支援先一覧
支援国 | 支援プロジェクト名 | プロジェクト実施NGO | 金額 |
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日本(福島県) | 東日本大震災復興支援、コットンプロジェクトのために | NPO法人ザ・ピープル | 48,065円 |
イラク・シリア・日本(福島県) | イラク小児がん支援、イラクに逃れてきたシリア難民の妊産婦や女性たちの支援活動、及びチョコ募金 | 日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET) | 52,900円 |
フィリピン | ルソン島の山岳地域ルボ村で、無責任な鉱山開発のために破壊された土地の環境回復のための植林と環境活動 | シュントック財団 | 50,000円 |
エチオピア・シエラレオネ | アフリカの少女たちの健康と人権を守るため、女性性器切除という悪習を廃絶するための活動 | FGM廃絶を支援する女たちの会(WAAF) | 70,000円 |
アフガニスタン | アフガニスタンにおける地域教育/識字アクション!と平和教育、及びみらい貯金による寄附金 | 日本ボランティアセンター(JVC) | 66,263円 |
カンボジア | 内戦によるカンボジアの難民キャンプの子どもたちとお母さんたちに対する支援活動、布チョッキンを含む | 幼い難民を考える会(CYR) | 81,000円 |
2018年度 支援先一覧
支援国 | 支援プロジェクト名 | プロジェクト実施NGO | 金額 |
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日本(熊本県) | 2016年4月に発生した熊本県を中心とした大地震の被災者の支援活動 | 共生地域創造財団 | 12,689円 |
日本(福島県) | 東日本大震災復興支援、コットンプロジェクトのために | NPO法人ザ・ピープル | 43,520円 |
日本(川崎市・神奈川県) | 身近な貧困家庭に対して、食物の寄付を集めて再配分する活動 | フードバンクかわさき | 26,642円 |
イラク・日本(福島県)・シリア | チョコ募金(イラク・福島の子どもたちとシリアの難民を支援するための募金) | 日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET) | 20,950円 |
フィリピン | ルソン島の山岳地域で、土砂災害を防ぐとともに、現金収入を得るために「コーヒーの森づくり」を指導している | コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN) | 50,000 |
フィリピン | ルソン島の山岳地域ルボ村で、無責任な鉱山開発のために破壊された土地の環境回復のための植林と環境活動 | シュントック財団 | 50,000円 |
タンザニア・シエラレオネ・スウェーデン | アフリカの少女たちの健康と人権を守るため、女性性器切除という悪習を廃絶するための活動 | WAAF(FGM廃絶を支援する女たちの会) | 70,000円 |
アフガニスタン | アフガニスタンにおける教員研修と保健教育、平和教育 | 日本ボランティアセンター(JVC) | 8,223円 |
2017年度支援先 一覧
支援国 | 支援プロジェクト名 | プロジェクト実施NGO | 金額 |
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日本(福島県) | 東日本大震災復興支援、コットンプロジェクトのために | NPO法人ザ・ピープル | 63,235円 |
日本(熊本県) | 4月に発生した熊本県を中心とする大地震の被災者の支援活動 | 共生地域創造財団 こころをつなぐ「よか隊ネット」 | 40,863円 |
日本(川崎市・神奈川県) | 身近な貧困家庭に対して、食物の寄付を集めて再配分する活動 | フードバンクかわさき | 41,818円 |
イラク・日本(福島県)・シリア | チョコ募金(イラク・福島の子どもたちとシリアの難民を支援するための募金) | 日本イラク医療支援ネットワーク | 27,150円 |
フィリピン | ルソン島の山岳地域で、土砂災害を防ぐとともに、現金収入が得られるようにコーヒーの森づくりを指導している | コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN) | 50,000 |
フィリピン | ルソン島の山岳地域ルボ村で、無責任な鉱山開発のたけに破壊された土地の環境回復のための植林と環境活動 | シュントック財団 | 50,000円 |
日本 | 虐待・ネグレクト・DV目撃等の人権侵害を受けた子どもたち、特に性的虐待を受けて子どもたちのためのワン・ストップ・センター「子どもの権利擁護センターかながわ」の運営 | チャイルドファーストジャパン | 20,000円 |
タンザニア・リベリア | アフリカの少女たちの健康と人権を守る事業 | WAAF(FGM廃絶を支援する女たちの会) | 90,000円 |
FGMって、なに? 女性性器切除という悪習の廃絶を!
日時:2017年 5月 17日(水)11:00~12:30
場所:WEショップいせはら 店内
報告者:FGM廃絶を支援する女たちの会(WAAF) 及位満枝さん、ニナ・ラージさん、土屋有利子さん
FGMとは、Female Genital Mutilation(女性性器切除)の頭文字を取った略語で、女性外性器の一部あるいは全部の切除、時には切除してから外性器を縫合してしまう慣習のこと。アフリカを中心に様々な民族の伝統的な女児の通過儀礼として、2000年以上も続いていると言われています。
アフリカの女性たちがFGMを廃絶しようと声を上げたのは1980年代のことでした。それまで「女子割礼」と呼ばれてきたこの慣習をFGM(女性性器切除)と呼びなおすことで、その暴力性を指摘し、廃絶の必要性を訴えたのです。
1995年北京で開かれた「第4回世界女性会議」でアフリカの女性たちはFGM廃絶のための国際的支援を強く世界に訴えました。その声に応えて、1996年に「FGM廃絶を支援する女たちの会」(Women’s Action Against FGM,Japan ―WAAF)が設立しました。
FGMは、女性と子どもの健康にとって有害な慣習であり、女性の人権を侵害するものです。また、女性が心身の安全を侵されずに生きる権利は普遍的な人権です。2012年には、国連総会でFGMを禁止する決議が採択されました。日本にはFGMの慣習はありませんが、女に生まれただけで性器切除される子どもがこの地上にひとりでもいれば、ノー!と声を上げよう、私たちはそういう思いでFGM廃絶運動に加わっています。 (WAAFホームページより)
WE21ジャパン・伊勢原では、13年間にわたってWAAFの支援を続けています。2016年度も、「反FGM基金」に5万円、国内の組織の活動に4万円、団体会費として1万円の計10万円を送りました。
「反FGM基金」は、現地NGOの活動のために使われます。2016年度は、タンザニアとリベリアで、様々なワークショップ、子ども達への教育、地域リーダーや宗教指導者への啓発等を行いました。
これまでも、WAAFの方をお呼びしてWE講座を行い、活動の報告を聞く機会を持ってきましたが、新しいボランティアの方も加わり、この悪習の実態を知ろうと企画しました。根が深い問題ではありますが、少しづつは成果が現れているということも聞きました。長く支援を続けていこうと改めて考えました。
■ビジョン (未来の理想像)
地球に住み暮らすあらゆる人びとが、生きるために必要な条件や権利が公正なルールによって保障され、自律した地球市民として行動できる社会の創造をめざしています。
■ミッション (使命・役割)
地球規模で起きている資源の奪い合いや環境破壊・貧困をなくし、環境や人権について考え・行動する市民を地域に拡げていきます。
■ゴール (目標)
物にあふれた生活を見直し、環境や人間の安全に配慮した生活スタイルへ転換することです。同時に、近隣アジア地域の人びと、とりわけ女性たちと連携し、互いに学びあいながら、公平・公正なルール創りをめざします。